LABプロファイルとは

使っている言葉、振舞いから思考パターンを読み取り、その人の心に響く言葉を選んでモチベーションに結び付けるスキルがLABプロファイルです。

LABプロファイルは、相手の会話や行動から思考の特徴をパターンとして読み取り、そのパターンが持つ肯定的な側面を表現することで相手に影響力を与えたり、肯定的な反応を引き出すスキルです。

LABプロファイルを学ぶと言葉でやる気を起こさせ、それを維持することができます。 職場では、人材採用・人材育成・人材配置・効率的な目標達成に応用できます。コミュニケーションの場面では、交渉力、説得力、指導力、文章力が上がります。製品・サービスに適用すればマーケティング、コピーライティングに応用できます。

LABプロファイルの読み方と意味

言語“Language”と行動“Behaviour”からパターンを分析“プロファイル”するので、Language And Behaviour の頭文字をとってLABプロファイルと書き“ラブプロファイル”と読みます。

行動特性を見極めるスキル

LABプロファイルでは、人が使っている言葉と行動で見分けられる行動特性を思考のパターンとして整理・体系化しています。
仕事においては、仕事そのものに要求されるスキルがどのようなものであるか個人の能力がどのような状況のときに最大限に発揮されるのかを見極めることができるようになります。たとえば、ストレスの強い状況に耐えられるのか、組織においてリーダーシップを発揮できるか、環境の変化にたいする柔軟性、などをその人の書いた文章や10〜30分程度の会話やインタビューでその人の特性を見極めて特定の状況においてその人がどのように反応するかを予測することが可能になります。

パターンとは

みなさんがご存知のように、同じ状況に置かれても次に起こす行動は人それぞれ異なります。人が何かを見たり、聞いたり、読んだり、感じたときに自然に起きている反応の仕方を、LABプロファイルでは14カテゴリー37種類あるパターンの組み合わせとして分析します。特定の行動パターンをとる人には話す言葉にも一定の関係性があるという特徴を利用してパターンを見分けることができます。

影響言語

相手の思考パターンを見分けられると相手の肯定的な反応を引き出す言葉を意識的に使うことができるようになります。極端な例で言えば、日本語をうまく話せないけど英語が得意な人には、日本語で話すより英語でメッセージを伝えることが相手の思考パターンに一致していて理解しやすい言葉になります。はやく行動したくてウズウズしている人には、じっと考えることのメリットを諭すよりも、すぐに行動に移すことの重要性を強調したほうが話に耳を傾けてくれます。このように相手の世界観や思考パターンにピッタリあった言葉を使うことができれば、伝えているメッセージの一言一言が相手の心に響くのです。

LABプロファイルの活用例

LABプロファイルの基礎知識

LABプロファイルの歴史

 
自分の世界をつくり上げている3つのプロセス

1957年にアメリカの言語学者ノーム・チェムスキーが提唱した生成文法に関する論文の中で、言語を作り出す人間の能力に着目すると、人が世界を見るときや何かを表現するときに使っているフィルターは「削除」「一般化」「歪曲」という3つのプロセスを経て作られていると述べました。

NLPの発祥

LABプロファイルは、1970年代ごろにリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによってアメリカで開発されたNLP(神経言語プログラミング)の進化形にあたります。NLPでは人が言葉を使ってコミュニケーションをどのようにとるのかを研究して、人により「言葉」と[神経回路」のセットが異なり、何かを達成しようるとするときに自分の脳神経システムのなかにすでにあるプログラミングを発見し活用していることに気付きました。

メタプログラムの研究

その後、NLPの研究者であるレスリー・キャメロン・バンドラーがノーム・チョムスキーの業績を応用して、人がそれぞれ独自の方法で「削除」「一般化」「歪曲」を行っていて、その結果が約60種類のパターンとして表れることを割り出し、それを「メタプログラム」と名づけました。

メタプログラムは、私たちがものを考えたり表現するときに無意識のうちに働いている思考のフィルター(心の窓)のようなもので、外の世界から入ってくるものを制限したうえフィルターの形態に合うように調整して形を整えていいます。またメッセージを発信するときにもフィルターの形にあるように調整して送り出しています。

このフィルターは無意識のうちに働いて、私たちの行動や考え方、感じ方を左右し、自分自身や周りの人、そして外界との関わり方が定まり、自分なりの世界観を形成していきます。

LABプロファイルの開発

レスリーの教え子のロジャー・ベイリーがメタプログラムのパターンをより理解しやすく使いやすくするために、60あるカテゴリーを実用的な14まで減らすことに成功しました。

そして、行動パターンと言語パターンに関連性があることに着目し、パターンを見極めるための質問を考案して、「答えの内容」ではなく「答え方」に注意をはらえば、その人が何をきっかけにしてやる気になり、どのように情報を処理しているかを識別できるようにしました。

さらに、ベイリーは「影響言語」というものを考え出しました。パターンに合わせた言葉を使うことができれば相手の自然と入っていき心に響くことを見つけ出し、体系化することに成功しました。

 

LABプロファイルパターンの紹介

 
モチベーションに影響をあたえる動機付けの特徴となる6カテゴリー13パターン
主体性 主体・行動型 すぐに行動に移す。主体的に行動してから考える。
反映分析型 物事をじっくり考え、状況を理解してから行動に移す。
価値基準 価値基準 向かっていくまたは避けようとするもの。
正しい/間違っている、良い/悪い、適切/不適切を判断する基準
方向性 目的志向型 目標を達成することに焦点が置かれる。
問題回避型 問題を発見し、回避し、解決する能力が優れている。
判断基準 内的基準型 自分の中に判断基準があり、自分で決定したいと考える。
外的基準型 周りからのアドバイスを尊重し、周りに人に判断を委ねる。
選択理由 オプション型 絶えず新しい方法や別の選択肢を見つけ出そうとする。
プロセス型 既存のプロセスやスケジュールに沿って仕事をするのが得意。
変化相違対応 同一性重視型 長期の安定を求める。既存のものとの共通点に意識がいく。
進展重視型 持続的な変化や進展を求める。
相違重視型 劇的な変化や革新を好む。相違点に意識がいく。
進展相違重視型 進展重視型と相違重視型の両方のパターンを持つ。
パフォーマンスに影響をあたえる行動上の特徴となる8カテゴリー24パターン
スコープ 全体型 物事の全体像をざっくりと把握しようとする。
詳細型 細かいところまで正確な情報を提供してほしいと考える。
関係性 内向型 言葉そのもの、話の中身そのものを重視する。
外向型 言葉以外の表情や振る舞いを重視し他人の感情に気を配る。
ストレス反応 感情型 物事に感情的に反応する。芸術性、創造性を必要な仕事が得意。
チョイス型 自分の意思で感情をコントロールできる。共感するのが得意。
冷静型 日常的ストレスで感情的にならない。合理的・理性的判断が得意。
連携 個人型 個人で全責任を持って、単独で行動することを好む。
近接型 人と関わりながらも自分のテリトリーを求める。
チーム型 他人と責任を分かち合うことで効率よく行動する。
システム 人間重視型 人と関わる仕事、人の感情を重視する仕事をしたい。
物質タスク重視型 仕事を完遂させること、アイデア、ツール、システムを重要視する。
ルール 自分型 ルールをよく理解し、他人にも従うように主張できる。
無関心型 自分のルールを他人に押し付けず他人のルールに従わない。
迎合型 自分が属する集団のルールに従うことができる。
寛容型 ルールは理解しているがそれを強制することには躊躇する。
知覚 チャンネル 視覚型 見て、決める。ヴィジュアル重視。
聴覚型 聞いて、決める。話し合い重視。
読解型 読んで、決める。ドキュメント重視。
体感覚型 自分が行動し、体感してみて、決める。習うより慣れろ。
納得モード 回数重視型 何度も繰り返して、決める。
直感重視型 少しの情報から自動的に素早く判断する。
疑心型 なかなか納得しない。その都度データの一貫性を重視する。
期間重視型 一定の期間吟味して、決める。